配送スピード主義に打ち勝つたった一つの方法

ECサイト運営術, ノウハウ

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「配送スピード主義に打ち勝つ
 たった一つの方法」

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まもなく、モール型ECサイトに
大きな地殻変動が起きそうです。
それが何かと言えば…

『配送レベルの短縮競争』です。

今までは「翌日配送」が
基本にしてベストでしたが、
今後は「当日配送」が標準に…

現に7月21日に行われた
「楽天EXPO 2022」では
三木谷会長が「きょう楽」の
実現に向けての計画を発表しています。

この「きょう楽」とは…

翌日に届く
「あす楽」の進化版で、
今日中に届くから
「きょう楽」というワケです。

う~ん…
ECサイトの配送スピードレースも、
ついに行き着くところまで
行き着いた感がありますね(^^;

思い返せば、
あす楽が始まったのは10年ほど前。

消費者としては1日でも早く届くという
メリットに喜びはしたものの、
ひとたびECサイト側に立つと
常に緊張を強いられる結果に…

その理由をモール型EC
未経験の方に説明します。

今でこそ流通網は
システマチックに整いましたが、
かつては翌日到着圏内のエリアでも
届かない割合が少なくありませんでした。

この「あす楽」系のサービスは
翌日お届けの確約サービスなので、
もしも届かなかった場合は
ECサイトがペナルティを
負うことになる仕組みなのです。

もちろん、
運送会社による遅延の場合は
ペナルティはありません。

しかし、
その事実を証明する
遅延証明を運送会社に
発行してもらう手間が
地味に大変でした(^^;

もしも「きょう楽」が
同じルールで運用されれば、
ECサイトにあの緊張の日々が
再び訪れることでしょう…

最大手の1社が舵を切ると
競争の口火を切るのは世の常。
実はAmazon、Yahoo!ショッピングも
この動きに追随する方向性を示しています。

特にYahoo!ショッピングの方向性は
ECサイトの出店分布図を
塗り替えかねないほどの内容。

何故ならば、
配送レベルが優良な店舗から優先的に
モールサーチ結果に反映する仕組みに
変更することを表明しているからです。

シンプルに言えば、

「もしもスピーディーな
 配送が出来ないのならば、
 売上が下がってもやむなし」

ということを意味するのです。
あぁ…なんたる無情…

つまりこれに対応するには、

・オペレーションシステムの改善
・契約中の運送会社とのすり合わせ
・出荷稼働日や定休日の見直し
・人員の確保やシフトの組み直し

などを行わねばなりません。

コスト負担に耐えられないサイト、
配送短縮に対応出来ないサイトは
実に苦しい戦いを強いられます。

この流れによって危惧されるのは、
配送レベルに気を取られるあまりに
接客レベルを下げてしまうこと。
恐らくは機械的な接客のサイトが
増える事になるのではないでしょうか。

しかしこれは逆に言うとチャンス。

確かに配送レベルの高いサイトは
一時的には売上を上げるでしょう。

しかしそうなると、
消費者の中には

「配送は急がなくても良い。
 丁寧な対応をしてくれる
 サイトから買いたい。」

という層がいずれ生まれます。

私が思うところでは、

「配送スピードを重視する顧客層」と

「丁寧な接客を重視する顧客層」に

二分されることになると思います。

このメルマガを購読されている
あなたであれば、
どちらを大切にするべきかは
お分かりですよね?

慌てることなく、
丁寧な対応を心がける
ECサイトとしての
ブランディングに
引き続き取り組んでいきましょう!

心配することはありません。
最後に勝つのは”関係性”なのです(^^)

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