接客ゼロのビジネス?

ECサイト運営術, ノウハウ, マーケティング

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「接客ゼロのビジネス?」
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あなたは
「餃子の雪松」
という餃子屋さんを
ご存じでしょうか?

私の地元にもオープンして
ちょうど1年ほどになるのですが、
販売方法のユニークさがウケて
370店舗以上を出店しているそう。

気になる販売方法なのですが
それはなんと、このご時世に

“完全な無人販売方式”

を採用しているのです!

他の無人販売系だと
セルフ式ガソリンスタンド
を思い浮かべますが、
セルフスタンドも実際は
最低限の人員が配置されて
いるのが普通ですよね。

しかしこの
「餃子の雪松」さんは
マジでガチの無人…

すなわち
無人の野菜直売所
と購入方法が同じで…

餃子パックを冷凍庫から
取り出した後は、備え付けの
料金箱にお金を投入するのみ!

金額をチェックする人も
店内にはいませんし、
仮に投入額を間違えても
どうにもできません(^^;

思わず万引き被害を
心配してしまいますが、
料金箱は賽銭箱を模した
デザインになっているので、
やましい気持ちを抱きにくい
配慮がなされています(!)

事実、万引き被害は
それほど多くはないそうで、
日本もまだまだ捨てたもんじゃない
と感じさせられますよね(^^)

ちなみに提供商品はシンプルに
「冷凍パック餃子」1種類と
「専用タレ」1種類のみ。

自分で調理する手間はあるものの、
不特定多数の人との接触を避けたい
コロナ以降の生活様式にマッチ。
人気が高まるのも当然だと感じます。

さて本題に移ります。
これをECサイトと
対比してみましょう。

ECサイトも一連の流れはセルフ式。
人を介さずに購入体験が完結する点では
かなり近いものを感じますよね。

しかしこの餃子屋さんの場合は、

・リアルな店舗を訪れて
・自分で商品を手に取り
・料金を投入してくる

という購入体験が強烈で、
とてもECサイトには
同等の体験は提供できません。

自分の誠実さを試されている様な
支払い方式もドキドキ感があり、
この体験自体が商品価値の一つとも
言えるでしょう。
思わず他の人にも
オススメしたくもなりますしね。

しかし反面、このビジネスには
ユーザーとのコミュニケーション接点が
皆無という弱点もあります。

たとえばECサイトであれば
交流を通じて関係性を
深めることができます。
関係性を深めていくプロセスで
お客様に感動を与えられますし
精神的な付加価値も高められます。

しかし、
無人販売ではそれができません。

購入体験自体のユニークさが
商品価値の一部になっているので、
コミュニケーションが皆無でも
成り立ってしまうとも言えるのですが、
やはり味気なさは否めません。

ただし、
ビジネスにはさまざまな形があります。
この餃子屋さんにしても、
人件費を究極まで削減しながら
破竹の勢いで事業を拡大させています。

何より、多少万引きの被害が出ても
「有人にするよりも無人の方が効率的」
という経営スタイルにも信念を感じます。

私たちECサイト運営者も
ビジネスフィールドにおいて
自分達に最大限できることを
信念にしていかなければなりませんね。

仮にECサイトが
コミュニケーションを
放棄してしまえば
ただの自動販売機に
なってしまうのですから。

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