1ターンで炎上を鎮火させる文章術
━━━━━━━━━━━━━━━━
「1ターンで炎上を鎮火させる文章術」
━━━━━━━━━━━━━━━━
僕は感情を動かす文章/文章術を
提供しているのですが、
読み手の感情を動かす以上は
センシティブなプライバシーに
関わる案件・題材が多いです。
つまり率直に言って
実例・実績を表に出しにくい(^^;
出せたとしてもその事例が持つ
オリジナルな表現(本質)を
あえてぼやかす必要があるので
事例そのものが出せません。
ニュアンスの削がれた
事例を出したところで
本質も伝わらないですし、ね…
ただつい最近、
正に参考になる事例が出たのです。
しかも原文そのままを出せる好条件で。
せっかくなので今回はその
生きた文章術の事例をお伝えします。
その事例は2つあります。
1つはX(Twitter)で
僕が投稿した記事に謂れのない
謝罪要求のクレームがあった件。
(※事例はメルマガ配信回でのみ掲載しました)
そしてもう1つが…
YouTuberヒカキンさんの
「二股疑惑報道」に対する
謝罪動画コメントです。
「おいおい、
いきなりゴシップ記事の話題かよ…」
なんて呆れないでくださいね(^^;
なぜならば現代は、
誰しもがオンライン上で
炎上リスクを抱える時代です。
特に炎上リスクについては
ぶっちゃけ正義も悪もありません。
仮にあなたが一切、
誰に恥じることのない
人生を送っていても、
どれだけ中立の姿勢を
頑として表明していても、
一度燃えてしまったら…
巻き込まれてしまったら…
もう腹を括って
速やかに鎮火するしか
形成逆転する術がないのです…
つまりこれは誰しもが
「炎上を鎮火させる文章術」
を身につけておかねばならない
と言うことを意味します。
しかしそれはただ、やみくもな反論で
どうにかなるものではありません。
しっかりとしたロジックに則った、
「文章術」を展開する必要があるのです。
今回ご紹介したい
2つの事例はどちらも
「正しい文章術」が
展開された例になります。
その内の1つである
ヒカキンさんの対応は、
かなり参考になる事例です。
それが証拠に
この「二股疑惑」はもうすでに
大衆の記憶から消えかけています。
(僕も忘れかけてるし笑)
ヒカキンさんが
この謝罪動画を公開
したのは1月22日のこと。
本当にわずか数日前のことです。
いかにその内容が
見事であったのかがこれで
お分かりになると思います。
少し長くなりますが、
ヒカキンさんの発言を
以下に引用掲載しますね。
事態の収拾を後押しした
“テクニック”も解説しますので、
このまま下までお読みください。
↓引用掲載ここから↓
━━━━━━━━━━━━━━━━
本日、週刊誌で2015年から
3年間お付き合いしていた
女性に関する報道がありました。
記事の内容については
事実も含まれておりました。
当時お付き合いしていた
女性との間に起こってしまった
すれ違いやトラブルが
記事の内容でした。
週刊誌の方とも会話し、
質問に回答させて頂きました。
回答の内容につきましては
記事に掲載された通りです。
まず、はじめにA子さん。
当時の僕の至らないふるまいで
傷つけてしまい本当に
申し訳ございませんでした。
A子さんと交際が始まった
2015年当時はこれまでの活動を
振り返った中でも特に忙しく、
体力的にも精神的にも大変な時期でした。
(※1)
その様な中、
A子さんは僕を支え続けてくれ、
その時期を乗り越える事ができたので、
今でもA子さんにはとても感謝しています。
(※2)
今回の件については
A子さんに非はなく、
僕の落ち度でしかありませんので、
A子さんや週刊誌への誹謗中傷は
お控え頂きたいと思います。
(※3)
取材でも回答させて頂いた通り、
約4年間、A子さんとは
お会いしておりません。
ですので、
先日結婚発表した妻とは
交際期間が被っていないことを
ここで申し上げさせてください。
(※4)
結婚早々に
当時の僕の至らない行いのせいで、
妻を巻き込んでしまった事を
謝罪し許してもらいました。
妻にまで迷惑をかけてしまい
情けない気持ちでいっぱいです。
この件について精神誠意
向き合っていきたいと思います。
━━━━━━━━━━━━━━━━
↑引用掲載ここまで↑
これを読んでみて
あなたはどう感じたでしょうか?
恐らくはヒカキンさんを知らなくても
良い印象に感じたのではないでしょうか?
実は事態収拾に一役買った
重要なテクニックが4つあります。
ここからそのテクニックを
一つずつ見ていきましょう。
解説のため、引用文中に
※印をマークしています。
その部分を読み返していただくと
より理解が深まります。
(※1)
A子さんの人間性を描写し、
感謝の意を述べています。
人間性を描写することで
口先だけではない、
感謝の言葉に重みが出ます。
(※2)
A子さんを全面的に守り、
さらには本来憎むべき
週刊誌をも守っています。
このパートにより、
アンチもこれ以上は
叩けなくなります。
(※3)
上記※1、※2を
述べた後にいよいよ
初めて反論を述べています。
反論を後にしたことで、
読み手は素直にその意見を
受け止める心理が整います。
(※4)
「情けない」など、
感情に訴える言葉を使うことで、
「もうこれで許してあげよう」
という心理を引き出しています。
また、
「妻が許してくれた」
と表明することで、
当事者の解決を印象づけます。
この言葉がある事で、
第三者が口を挟む余地を
打ち消す事に成功しています。
以上が4つのテクニックです。
意識をせずに読み込むと
スルッと読めてしまうのですが、
ロジカル且つエモーショナルな
構造が隠されているのです。
結論、炎上対応には
次の様な公式があると言えます。
「読み手の感情を動かせば
窮地においても形成逆転できる。」
ちなみにこれは
力技の屁理屈ではありません。
スムーズな解決に加え、
多くの味方も得られてしまう
確かな公式です。
いくら解決に至れたとしても
味方を得ることができなければ
その先は心許ないもの。
この公式に則った文章術を
使うことができれば、
あらゆる不安や問題・悩みを
解決させることが可能なのです。
誰しもが発信者である現代。
今回ご紹介した事例によって、
何らかの気づきを
得ていただけたら幸いです(^^)
新山
1976年生まれ。ECサイト運営歴16年の現役ECマーケッター/セールスコピーライター。
さまざまな運営トラブルに見舞われ限界まで心身のダメージを負うも、セールスコピーライティングとコミュニケーションライティングを融合した独自のメールマーケティングメソッドで売上を3.2倍に成長。
関係性構築をビジネスの最重要ポイントに掲げ、会員制ECサイトの売上アップにコミットするノウハウを提供中です。
1児の父。ECサイト大好き。音楽大好き。Apple大好き。詳しいプロフィールは→コチラ