メルマガ購読者を絞れば信用される?

ECサイト運営術, ノウハウ, マーケティング, メルマガ運用術

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「メルマガ購読者を絞れば信用される?」
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今回は問題提起の記事となります。


メールマーケティングのノウハウを
専門とする当メルマガなのですが…

実はコロナ収束以降、
『ECサイトにおけるメルマガの有効性』
が少し下がってしまったと感じます。


事実、
ベンチマークしていたECサイトも
LINEによる代替マーケティングの
割合が高まっています。

「メルマガなんて読まない」
と言われるようになって
それなりの期間が過ぎましたが、
実はこれまで大きく反応が
落ちることはありませんでした。

しかし、
コロナ期に入って2年目の頃。
少し反応が鈍くなったかな?
と体感的にも感じる機会が増えました。

これは一つの仮説とはなりますが、
あらゆるマーケティングが
急激にデジタル化した為に
メルマガ登録の場面も
飽和したからと考えられます。

つまり、
内容・質は2の次でありながら、
安易な販促活動を最優先にする
メルマガ配信者が急増してしまった。

それゆえに、
メルマガに対する信頼感も
体感レベルで分かるぐらいに
低下してしまった!

という事なのかもしれません。

でも安心してください。
今回は悲観的な話をしたくて
このテーマを取り上げた
ワケではないからです。

私自身の予想としては、
いずれメルマガ(メール)が
再びマーケティングの
中心になると信じています。


その理由として純粋に…
LINEはやはり顧客教育には不向きですし、
だからと言ってSNSもPull型メディアなので
届けたいメッセージが届けにくいからです。

ただし、
メルマガ(メール)が
再び勢いを取り返すには
今後、メルマガ配信者側の
適切な行動と努力が必要です。

それが冒頭の【問題提起】
ということになるのですが、
とても良い事例がありましたので
今回はそれをご紹介します。


かつてflierという
読書の要約サービスを
このメルマガでも取り上げましたが、
このflierから8月末に送られてきた
メルマガには唸らされるものがありました。

その内容とは
「メルマガ機能の改善」
についてだったのですが、
まさにメールマーケティングの
将来を占う改善だったのです。


flierにはそれまで、
3つのカテゴリに対する
メルマガ配信がありました。

1・ニュースレター
2・イベント案内
3・読書コミュニティからのお知らせ

の3カテゴリです。

ただし、
カテゴリが3つに別れていても、
購読の有無の選択は1つだけ。

つまり、
メルマガ自体の購読を
「続けるか・辞めるか」の
2択に限定されるのです。


もちろん
3つのカテゴリ全ての情報が欲しい人には
何の問題もない設定ではあります。
しかし、
欲しい情報と欲しくない情報が
混在していると感じている人にとっては
いくらか煩わしい状況だったと思います。

flierはそこに焦点を合わせた改善をします。
つまり3つのカテゴリから個別に
購読の有無が選択できるようにしたのです!


この改善前は恐らく

「必要な情報は取りたいが、
不要な情報の受信はストレス…」

という購読者がやむなく
購読解除を選ぶこともあったでしょう。


メルマガ配信者の1人として
正直な気持ちを打ち明けると、
今回のflierのような改善は
勇気の要る選択だったりします。

なぜなら配信者としては、
1つでも多くの情報を
読者に届けたいものですから。


もっと生々しく言えば、

「有益な情報を
配信している自負があるので
配信通数が増えても
購読解除まではされないだろ」

という気持ちがあるもの(^^;


ただしこんな思惑は今、
もう通用しません。

コロナ以降に拍車がかかった
情報過多によって、
不要な情報を一方的に
送りつける配信者は
待ったなしで「信用」を
失う状況となったからです。

もしも信用を失えば
購読者を失うばかりか、
そのお客様との関係性は2度と
築くことは出来ないのは明白。

短期の成果=目先の購読者数の維持
を重視するか?

長期の成果=お客様からの信用
を重視するか?

メールマーケティングを
主戦略にしているマーケターは
今その選択に迫られています。


これは、
メルマガ(メール)が
再び勢いを取り返すための
とても重要な分かれ道です。

意識的な行動を心がけなければ
その通りの状況が訪れることでしょう。


さぁあなたは今後、
どちらの道を選択しますか?

他のノウハウもどうぞ→  貴店はいつもテンプレートですね…

新山尚輝(にいやまなおき)

1976年生まれ。ECサイト運営歴16年の現役ECマーケッター/セールスコピーライター。
さまざまな運営トラブルに見舞われ限界まで心身のダメージを負うも、セールスコピーライティングとコミュニケーションライティングを融合した独自のメールマーケティングメソッドで売上を3.2倍に成長。
関係性構築をビジネスの最重要ポイントに掲げ、会員制ECサイトの売上アップにコミットするノウハウを提供中です。
1児の父。ECサイト大好き。音楽大好き。Apple大好き。詳しいプロフィールは→コチラ

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