カゴ落ちについて考えてみる
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「カゴ落ちについて考えてみる」
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ECサイト運営の中で、
目には見えにくいけれども
注意が必要なのがカゴ落ち率です。
EC業界では一般的に
カゴ落ちの平均率は70%に及ぶ
と言われています。
こうして数字に置き替えて
意識をすると急にドキッと
してきませんか?(^^;
つまり…
カートに商品を入れてくれた
10人のうち7人が
何かしらの理由で
「それっきり」になって
終わっているということです。
カゴ落ちを誘発する理由は
色々あります。
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・カート内での操作が分かりにくかった
・カート内で送料が加算された総額を見て
購入意思を失った
・カード番号などの情報入力に不安を覚えた
・個人情報の入力範囲に不安や疑問を覚えた
・入力フォームが多すぎて嫌気が刺した
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など。
自分が消費者になってみると痛感しますが、
カート内の購入手続きが煩わしいと
HOTになっていた購入意思も
意外なほどあっさりと
冷めてしまうことがあります。
これは対面販売にも言えますよね。
悩みに悩んで決断した買い物なのに、
いざ契約の段階になって
面倒な手続きを強いられると
「本当にこれを今買うべきなのか?」
と冷静になる現象と同じです。
カート内での購入手続きとは
それまでのマーケティング活動の
努力が結実する最重要チェックポイント。
カゴ落ちユーザーを
どれだけ減らせるかによって、
確実に売上が変わってきます。
目に見えにくい要素ではありますが、
一度真剣に改善に取り組んでみましょう!
■では、どうやって
カゴ落ちを減らすか?■
すぐに改善しやすいポイントとしては、
入力フォームの不要な項目をカットすること。
確かにお客様の情報は一つでも多く
獲得しておきたいところではありますが、
カゴ落ちされてしまっては本末転倒です。
商品提供に必要な情報だけに
入力項目は絞り込みましょう。
入力フォームに全て記入をした時
「平均何分程度」かかるのかを
表示しておくのもモチベーションを
維持させる効果があり有効です。
ただしカートシステムによっては
自由にそれらのカスタムをすることが
できない場合もあるでしょう。
その時は潔く
「カートシステムの乗り換え」
を決意するのも一案です。
この場合、短期のデメリットとしては
サイト自体を再構築する必要があること。
率直に言ってお金も時間もかかります。
しかし、
7割平均のカゴ落ちユーザーを
積極的に減らせると思えば、
長期的には有効な施策です。
よりインスタントな改善策としては
Amazon Payを導入する手もあります。
https://pay.amazon.co.jp/secure-checkout
これはあなたのお客様が
Amazonアカウントを所持している
割合が高い時に有効です。
Amazonでの決済方法・配送先情報をそのまま
あなたのショップの決済に転用できるので、
結果的に購入フォームの入力は0に。
最短1クリックで完結するカートになります。
Amazonユーザー以外には恩恵が無い、
というデメリットはありますが
平均的に見てAmazonユーザーは
大多数に及びます。
カバー率を考えるとAmazon Payは
導入しておいて損は無いでしょう。
さらにより完全な対策をするとすれば、
チャットボットの設置が好ましいでしょう。
カゴ落ち含めユーザーの離脱が目立つポイントに
チャットボットを設置し、
不安を感じたユーザー自身がチャットで
すぐに解決方法を得られるようにするのです。
ただし、
コスト面ではチャットボットの設置は
最も割高になってくると思います。
その分、カートだけに限らずに
FAQやページのナビゲーションなど
テコ入れに活用すればUXが高まり、
満足度を激変させることも可能。
高い費用対効果が見込めます。
これらの対策を踏まえて思うのは
“見守られている”という安心感、
つまり、
「人間味を感じるナビゲーション」
がECサイトにも必要だということ。
結果的には対面販売と同じ
気配りが必要になってきますよね。
運営上どうしても
数字やデータと睨めっこすることが
ECサイトの日常になってしまいますが、
生身のお客様が日々来店されていることを
常に意識して運営に当たっていきましょう!