言葉とは大切に紡ぐべきもの

コピーライティング, ノウハウ

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「言葉とは大切に紡ぐべきもの」
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こんにちは。
新山尚輝です。

前回はセールスコピーの古典的名作
「ピアノコピー」を紹介しました。

改めて本文が読めるサイトを引用します。
名作たり得る理由が分かるはずなので
ぜひ一読してみてください。

https://diamond.jp/articles/-/294674

(ダイヤモンドオンライン)



実は昨日、
このピアノコピーにまつわる
セミナーに参加していました。

一体どのような内容かと言えば…

「英文の名作コピーを正しく読み解く」

という趣旨のセミナーでした。



「ん?ではさっきの
 引用ページの本文は何?」


ということになりますよね。



説明します。
古典的名作コピーは主に
英語圏で生まれています。

つまり、
私たちが読んでいる”翻訳版”は
そもそも原文のニュアンスとは
異なっている可能性があるのです。

言語自体が変わって
しまっているので
ニュアンスが変わるのは
もちろん仕方ないことでしょう。

しかし
講師の方が仰るには、
翻訳版には致命的な
弱点があるとのこと。

それは、
「コピーに理解がない人が
 翻訳版を書いている」
という弱点なのです。

念の為補足しますが、
コピーライティングとは
人の心理に働きかける文章術。

つまり
言い回しや、
語るべき背景、
伝える順番など、

いくつもの緻密な
パーツの組み立てで
成り立っているものなので、
ルールを知らない人が翻訳したら
本来の意図とは異なる
コピーになっても
無理の無い話なのです。

他のノウハウもどうぞ→  キャンセル率を下げるスタッフ教育


翻訳版の弱点は
それだけではありません。

翻訳にあたり、
原文にはあったはずの
背景情報が削ぎ落とされたり
歪められたりしていることも
往々にしてあるのだそうです。

例えば
翻訳版ピアノコピー
における私の印象は、

「比較的上品な印象の文章」

だったのですが、
原文ではもう少しやんちゃなノリで
からかいのニュアンスも強いのだそう。

まるでガキ大将グループが
おとなしい子をからかうような構図
と言えばイメージしやすいかもしれませんね。

反面、クライマックスの演奏シーンは
原文ではより詩的で幻想的な描写がなされ、
前半とのギャップに強いカタルシスを感じ、
物語の人々と同じ感情を味わうことになる。

つまり翻訳版よりももっともっと
さらに否応なく感情が揺さぶられ、
行動を促されるコピーだったわけです。

確かに翻訳版の言い回しには
翻訳臭さを感じることはありましたが、
十分に感情を動かされてきました。

それを易々と覆すとは、さすが原文…
(というか翻訳版が後発なのですが・笑)


ピアノコピーの他にも
名作コピーの原文解説を
していただきましたが、
改めて言葉の繊細さや
言葉とは大切に紡ぐべきもの
との思いを深めたセミナーでした。

ECサイトの視点に戻ると、
つい写真やビジュアルの要素に
優先度を高く設定しがちなものです。
しかし文章術も同じか、
それ以上に重要なのです。

ピアノコピーのような
文章表現が商品ページでできたら、
メルマガを使って顧客教育ができたら、
最高ですよね。

・言葉を知ること
・顧客を知ること

そして

・言葉にも顧客にも
 最大限寄り添うこと

これができれば最強の
ECサイトになれるはずです。
あなたもぜひ文章術についても
追求してみてはいかがでしょうか。

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